隊友会の活動 女川町
朝は仙台から女川町まで高速道路を使用しても、復旧活動のための車両で長蛇の列で2時間かかります。
前を走るのは富山県警です。遠くからありがとうございます。
みんなが力をあわせる復旧活動の中で、日々活躍する自衛隊ですが、実は隊員の家族も被災し、なくなった方・行方不明の方が数多くいます。
隊員は任務に従事するため、家族の捜索はできません。
みな「任務優先です」とは言いますが、心中はいかばかりかと思います。
自衛隊の退職者等で構成される隊友会は、当初から災害ボランティアに従事していますが、被災3ヶ月に近づき、そんな隊員家族の捜索もあわせて支援しています。
今回の捜索地域は万石浦の湾内にもかかわらず、建物の4階くらいまで達する津波が押し寄せたそうで、一般住宅などは上から波がかぶってきたそうです。
入り江に臨む岬の頂上から町を見渡すと、コンクリート構築物がかろうじて残っている様から、波の高さと強さよくわかります。
女川町でも小学校や総合体育館での避難所が数多く開設されています。別の地区には仮設住宅も立ってましたが、約3ヶ月経てなお多くの方々が避難所生活。
小学校で生活支援を行っている北海道の戦車部隊の方々が避難所を支援中でした。
皆さん疲れているはずなのに、表情はとても頼もしいです。
使命感と、被災地で弱い姿は見せられないとの気持ちからだと思います。
北海道の被害を聞くと、あまり知られていないものの、東沿岸部では漁業施設が被害を受けて生計に困っている方がたが多くいるそうです。
報道ではほとんど見られませんが、ここと同じく苦しい思いをしているのでしょうか。