石巻

≪お断り≫
追想録を書き始めたのですが、本日に追いつくまでいましばらくかかるので、今日から「本日の出来事」と「追想録」と併記したりしてみます。

石巻

東日本大震災から約2か月が過ぎ、仙台市内ではインフラ・物流がおおむね回復したものの、宮城北部沿岸部、岩手県ではいまだ電気、ガス、水道等が回復していないところがあります。
物資も避難所以外の在宅避難者に十分に行きわたってないとの情報もあり、東京の企業団から当該地域に支援物資をお送りしたいとのお話を受けて、ボランティア活動をしている親友の塾長森淳くんとニーズ確認のためはじめて石巻に入りました。

石巻は市街地中心部も冠水しており、主要道路は啓開されているものの、いまだ多くの流された車や漁船が悲しい姿で街に残されています。
信号も多くが消えており、他県からの警察官の方々も含み交通統制をしてくれています。
宮城県警はじめ、警視庁・他県警の皆様、ありがとうございます。

ホコリも多いため、みなさん防塵マスクとゴーグルを着用しています。ホコリのため肺炎様症状の人が増えているとの情報もあり、必須の装備だとおもいます。
各所被害は凄まじく、郊外沿岸部においては4階建ての役場庁舎も屋上以外は津波に打たれ、4階会議室の立派な扉も水圧で裂けるようにもぎ取られていました。

港に臨む集落はほとんど原型をとどめていません。


道路は地震津波によるがけ崩れのほか、地盤沈下で海抜数十センチのところ、砕石や鉄板で応急的に補修をしたところが何か所もありました。
起伏で車のマフラーに穴が開きました。

岬に近い小学校に設けられた避難所には、先日電気が通ったとのことですが、北海道の自衛隊による食糧・水等の定期輸送と野外風呂の常駐支援が続いています。
水も通っていない場所ながら、学校も再開されており、子供たちに教育と夢をつなぐ先生方のご苦労は並々ならぬことと思います。敬服いたします。

現場を訪れ、長期化する避難所生活に必要なニーズの確認が重要であることを再認識しました。